年収の壁はどの程度の影響?
昨日、いわゆる年収の壁の対策として助成金の交付や社会保険料の免除について政府から発表がありました。
実際に年収の壁を超えるとどの程度の影響があるのか具体的に見てみましょう。
1ヶ月の賃金が8万円で社会保険に加入していないケースと、1ヶ月の賃金が12万円で社会保険に加入したケースを比較してみます。
1ヶ月8万円ですと社会保険料はかからないので、雇用保険料のみが発生します。雇用保険料は0.6%なので480円が控除され、79520円が所得となります。
一方、1ヶ月12万円ですと、健康保険料5900円と厚生年金保険料10797円、雇用保険料720円が発生し17417円が控除され、102583円が所得となります。
1.5倍の賃金となっていますが、社会保険料を控除すると約1.29倍分の賃金となることが分かります。
ここで示した金額はあくまで例であり、また所得税等については考慮していません。しかし、社会保険料の影響の大きさを感じ取っていただけたのではないかと思います。
厚生年金に加入することで将来の年金額は増額されますが、それがどの程度の影響になるかは次回以降に比較してみたいと思います。